記憶に残る記念誌を制作するために抑えておきたい10のポイント

記憶に残る記念誌を制作するために抑えておきたい10のポイント

企業や団体の創立20周年や50周年、さらには100周年という節目のときに「記念誌制作」することが多くあります。
企業の中で記念誌制作の担当を任されて、いざ制作を進めようと思っても何からはじめたら良いかと頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
記念誌制作では、制作チームの編成や準備から始まり、企画書の制作、取材や資料の収集、取材や撮影、編集や校正、そして発行という流れで進んでいきます。
こういった流れをスムーズに計画的に進めるためには基本方針をきちんと決定することも大切ですし、
制作チーム全員が同じ方向性に向かって制作に取り組む必要があります。
そこで今回は、「記憶に残る記念誌を制作するために抑えておきたいポイント」をいくつかご紹介します。
 
①会社をよく知り正確な情報を記載する
記念誌制作をするうえで重要なことの一つに、「会社をよく知り正確な情報を記載する」ということがあります。
より詳しい情報があれば記事のクオリティを高めるためにも効果的ですし、より分かりやすく説得力のある文書を作成するためにも大切なことです。
毎年のように記念誌が制作されるわけではないので、制作スタッフ全員で協力しながら間違った内容を記載することがないように
慎重に進めていく必要があるのです。
 
②事例集めや取材を徹底する
会社のことをよく知るために、そしてより正確な情報を得るためには、関係者への「取材」を徹底することも大事なポイントです。
文書だけで書かれた資料を読んだだけでは分からないことや、確証が得られない内容は関係者に確認して事実確認をすることが大切です。
会社の役員や部署の責任者、OBなどに取材をして、さまざまなことを質問して多くの情報を得ることも必要です。
関係者の方への取材がきっかけで、これまでの資料だけでは分からなかった興味深いエピソードを知るチャンスでもあるからです。
 
③クオリティを向上のために外部への依頼を検討する
記念誌や、会社の歴史を網羅した社史などを制作するときには、資料や取材内容をまとめただけでは記憶に残る書籍に仕上がるとは言い切れません。
そのため、「よりクオリティを向上」させるために、場合によっては「外部への依頼を検討する」ことも一つです。
記念誌制作や社史づくりを外部に依頼すれば、記事の内容や校正、そして手に取りやすく・読みやすいデザインを構築するためにも効果的です。
外部に依頼すれば、資料集めや取材の協力も得られるので必要な情報をより効率よく入手することができるようになります。
 
④ヴィジュアルを重視する
以前までの記念誌は、文字の量がとても多く分厚い書籍タイプの記念誌が多くありました。
しかし最近では、手に取ってもらいやすい記念誌を制作しようという企業が増えています。
手にとってもらいやすい記念誌とは、とにかく「ヴィジュアルを重視」しているものが多いことからインパクトは絶大です。
ヴィジュアルを重視した記念誌のなかには、定番の書籍タイプに現場や社内をイメージしやすいような写真を入れる、
プロの技が光るデザイン性の高いイラストを挿絵に入れる、前頁フルカラーで印刷して読みやすくするなど、さまざまな工夫を凝らすことができます。
 
⑤スケジュール管理を徹底して効率化を図る
スケジュールや期限が決められていないままでは、いつになっても記念誌や社史制作が完了しないリスクがあります。
そのため、魅力的な記念誌を企画通りに完成させるためには、「スケジュール管理を徹底して効率化を図る」必要があります。
創立50周年、さらには一部上場記念などの節目のときに記念誌を配布しようと制作チームを編成したのに納期に間に合わないとなれば、
どれだけ良い記念誌を制作してもその価値や魅力が薄れてしまうからです。
 
⑥編纂を行う場所を確保する
記念誌や社史の編纂(へんせん)を行うときには、よりスムーズに作業が行える場所「編纂室」を置くことも必要です。
周年100周年を迎える企業では、収集する資料の量も膨大ですし、きちんと整理して保管するためには他の部屋と独立された部屋を設ける必要があるからです。
記念誌制作のほかにも業務を兼任している担当者も多く、ほかの資料と混在してしまってもいけないので確実に資料を保管できる場所が必要です。
⑦原稿量を決める
企業に関する膨大な資料を収集しますが、記念誌に含められる内容はその全てではありません。
周年記念式典で配布する記念誌であれば制作に充てられる期限が決められていますし、
記念誌の予算を考慮すると「原稿量」もきちんと予め決めておかなければなりません。
スケジュール管理に関しても同じですが、原稿量を決める際にも期限や予算などを照らし合わせて熟考することが大切です。

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